木町さとうクリニック院長、田實は「たのみ」と読みます
昭和44年3月 東北大学医学部卒業
平成5年12月 東北大学院学部付属病院 精神科講師退職
平成6年 1月 漢方木町さとうクリニック開設
平成4〜6年 前日本漢方医学研究所附属日中友好会館クリニック所長
                    青山杵渕クリニック 杵渕 彰先生に師事
平成6〜12年 前日本東洋医学会会長 松田医院 松田邦夫先生に師事           

日本東洋医学会認定 漢方専門医    医学博士

東北大学の神経精神科に長く勤めました。一般に西洋医学では、検査で訴え相当の所見がないと病気とは認定しません。それでも不調を訴えると、心理的な原因が疑われ、神経科に紹介される例がありました。たとえは不定愁訴、自律神経失調症、血の道症などとよばれる病態です。こうした場合安定剤では治らずむしろ漢方薬が効いて、患者さんに喜ばれたことがたびたびありました。次第に漢方を本式に学びたくなり、幸い平成2年には仙台出身の漢方医杵渕彰先生にお習いし、その後6年間は松田邦夫先生に師事しました。
こうして漢方で治せる病態は何でも取り組む体制を作りました。
漢方医学は今日のような検査手段のない時代に作られましたが、これで何千年もの間人々は病気で滅びることもなく代々命をつないできました。その長い歴史に比べて西洋医学が勃興したのはつい200年前です。西洋医学では検査機器を用いて原因を探り病気を診断します。感染症や麻酔と手術にかつてない輝かしい成果を上げました。ほどなく癌も征服できると強い期待を抱かせました。他方漢方医学は人間の五感を用いて病人一人一人の証を診断し処方を決めます。それが科学的でないと批判され無視されてきました。しかし西洋医学でも成人病は難しく決して万能ではないことが解ってきました。最近の医療が検査と薬漬けに陥った正にそのとき、漢方治療は逆に人間的な医療として人々に見直されいます。今まで漢方医学を無視していた医学教育にも必須科目として採用されました。欧米の人たちも漢方には関心を寄せています。
東西両医学は基本的な考え方が違うので融合させることは困難です。しかし違うからこそ互いに補い合い協力し合うことで、患者一人一人の病気に即した治療が可能となります。これはすでに行なわれはじめています。